米FRBは、2017年6月18日、FOMCで政策金利を0.25%引き上げ、0.75%~1%から1%~1.25%とした。年内にさらに1回の利上げ。2018年は3回の利上げを見込んだ。

また、イエレン議長は量的緩和で膨らんだ保有資産の圧縮を「比較的早く始める」「年内にバランスシートの正常化に着手する予定」「経済情勢が想定通りなら、比較的早く実行するだろう」とした。

保有債券は市場で売却するのではなく、満期を迎えた債券への再投資を減らして資産を圧縮する。開始時の圧縮規模は、米国債が月60億ドル(約6600億円)、住宅ローン担保証券(MBS)などは月40億ドルを上限とし、3ヶ月ごとに上限を引き上げて1年後には米国債が月300億ドル、MBSなどは月200億ドルとする。

FRBの保有資産は2008年の金融危機前の9000億ドルから、現在は4兆5000億ドル規模に膨らんでいる。FRBはバランスシートを金融危機前に戻すのではなく、金融システムなどを見極めながら多めの資産規模を保つ考え。