アルプス電気は、触覚デバイス(ハプティック)の開発を進める。車室内機器をコントロールする「ハプティックコマンダ」や仮想現実(VR)関連機器向けに、固さや温かさなどの感覚を擬似的に作り出す「ハプティックリアクタ」を開発。車載やゲーム機だけでなく、保守作業や手術などのトレーニングに使う機器の需要も見込む。
2020年頃に100億円の売上を目指すとしている。
アルプス電気の触覚デバイス
【ハプティックコマンダ】
車室内機器をコントロールする「ハプティックコマンダ」。人工的に様々な触感を作り出す。オーディオやナビ、エアコンなど異なる操作が一つのノブで可能となるため、ドライバーは道路から視線を移すことなく、安全に操作できるとしている。2002年に発売された。
【ハプティックリアクタ】
振動フィードバックデバイス「ハプティックリアクタ」。触覚デバイスを内蔵した装置を握るとモーターの力で指を押し戻して固さや柔らかさを伝える仕組み。ヒーターや冷却部品を組み込めば温かさや冷たさを表現できるという。
仮想現実(VR)機器やそれを活用したゲーム機に採用され、量産を開始。今後さらなる拡大を見込む。
アルプス電気の業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2017年(予) | 8020億円 | 570億円 | 410億円 | - | - | - |
2016年 | 7532億円 | 427億円 | 349億円 | 3611億円 | 6029億円 | 42.2% |
2015年 | 7740億円 | 500億円 | 390億円 | 3317億円 | 5628億円 | 40.6% |
2014年 | 7486億円 | 575億円 | 347億円 | 2837億円 | 5704億円 | 31.5% |
2013年 | 6843億円 | 280億円 | 143億円 | 2303億円 | 5123億円 | 26.8% |