アルプス電気は2017年7月27日、グループ会社でカーナビゲーションシステムなどの車載機器を手がけるアルパインと経営統合すると発表。40.4%を保有するアルパインの残りの株式を株式交換で取得し、2019年1月1日付で100%子会社にする。アルパインの普通株式1株に対してアルプス電気の普通株式0.68株を割り当て、その後、同年4月1日付で持ち株会社の「アルプスHD」の傘下に100%子会社のアルプス電気とアルパインを置く形にする計画。グループ会社で部品物流事業を手がけるアルプス物流の株式46.6%もアルプスHDが保有する。
アルプス電気グループは売上高の約3分の2が自動車関連事業で、スマートフォン向けの部品事業は堅調だが、スマホ自体の伸びが鈍化しつつあり、部品価格が下落する恐れがある。スイッチやセンサーなど入力用部品に強みがあるアルプス電気の部品事業と、ソフト開発や機器設計に強みがあるアルパインの車載機器事業を組み合わせることで、自動車関連事業の競争力を高め、売上高1兆円規模に向け成長を加速させる狙い。
アルプス電気 車IT化に備えアルパインと経営統合
項目 | 内容 |
対象 | 車載機器を手がけるアルパインと経営統合 |
取得日 | 2019年1月1日付 |