米労働省が発表する雇用統計の速報値推移。失業率を安定して下げる際の目安は、非農業部門の雇用者数が付き20万人の水準で推移することとしている。現在、FRBは完全雇用とみる失業率の水準を4.6%とみている。また、雇用の拡大ペースについては月10万人前後が適度だとしている。


2017年の米雇用統計

2017年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
失業率(%) 4.8 4.7 4.5 4.4 4.3 4.4 4.3 4.4 4.2 4.1 4.1 4.1
非農業雇用者数(万人) 22.7 23.5 9.8 21.1 13.8 22.2 20.9 15.6 16.9 26.1 22.8 14.8


【11月】
米雇用は9月のハリケーンの影響で大きく減少したものの、10月以降は回復している。平均時給は2.5%増の26.55ドル。


【10月】
9月はハリケーンの影響でわずかな増加にとどまったが、10月は大幅増となった。


【9月】
米南部のハリケーン被害で飲食店や小売店が休業した影響が出た。


【8月】
製造業が3.6万人増で持ち直しが継続。サービス業は9.5万人増と伸びが鈍化した。平均時給は2.5%増の26.39ドル。


【7月】
レジャー・接客業が6万2000人増と大きく伸び、ヘルスケアなども増加した。平均時給は2.5%増前後。


【6月】
ヘルスケアや外食、金融などサービスが伸びた。製造業は横ばいだった。平均時給は2.5%増の26.25ドル。


【5月】
FRBは完全雇用下での就業者の伸びを「7万5000人~12万5000人」が適切とみている。平均時給は2.5%増。


【4月】
レジャー・接客業が5万5000人増。ヘルスケアなども増加。製造業も6000人増えた。FRBは完全雇用とみる失業率の水準を4.7%としている。平均時給は2.5%増の26.19ドル。


【3月】
専門・ビジネスサービスや鉱業部門で雇用が増えたが、小売業で3万人減少した。平均時給は2.7%増の26.14ドル。


【2月】
製造業が2.8万人増。建設業は5.8万人増。サービス分野ではヘルスケア産業や接客業が好調だった。小売業は減少した。平均時給は2.8%増の26.09ドル。FRB元副議長のドナルド・コーン氏は「政策金利が1%になれば、資産圧縮に着手できる」と指摘しているもよう。


【1月】
失業率はわずかに悪化したが、FRBはすでに完全雇用に近い水準と判断している。平均時給は2.5%増の26ドル。