米労働省が発表する雇用統計の速報値推移。失業率を安定して下げる際の目安は、非農業部門の雇用者数が月20万人の水準で推移することとしている。
 

2016年の米雇用統計

2016年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
失業率(%) 4.9 4.9 5 5 4.7 4.9 4.9 4.9 5 4.9 4.6 4.7
非農業雇用者数(万人) 15.1 24.2 21.5 16 3.8 28.7 25.5 15.1 15.6 16.1 17.8 15.6


【12月】
平均時給が2.9%増。


【11月】
ヘルスケアなどサービス産業が好調である一方、製造業ではマイナスが継続している。平均時給は2.5%増の25.89ドル。


【10月】
雇用増が賃金を押し上げる好循環の兆しがある。一方、製造業ではマイナスが継続している。平均時給は2.8%増の25.92ドル。


【9月】
製造業の雇用者が2ヶ月連続で減少した。平均時給は2.6%増の25.79ドル。


【8月】
建設業や製造業はマイナスに転じたが、小売業や接客業が順調に増えた。平均時給は2.4%増の25.73ドル。

 

【7月】
個人消費の伸びによる内需の底堅さがサービス業の雇用を押し上げている。業種別ではヘルスケアなどのサービス業が大きく伸びた。製造業も雇用者が増えた。平均時給は2.6%増の25.69ドル。
 

【6月】
米通信大手ベライゾンの一時的なストライキが収束し、情報産業の雇用が4万4000人増えた。堅調な個人消費を背景に、レジャーや接客業、ヘルスケアなどが増加。製造業もプラスに転じた。鉱業部門は資源安の影響で減少傾向が続いている。平均時給は2.6%増の25.61ドル。
 

【5月】
海外経済の減速で製造業や鉱業などの雇用が減少。米通信大手ベライゾンの一時的なストライキの影響で情報産業が3万4000人減少した。


【4月】
年明けの株安の影響で個人消費が下振れし、好調を続いていた小売業が減速。輸出減速などで減速していた製造業が増加に転じた。平均時給は2.5%増の25.53ドルだった。
 

【3月】
個人消費や住宅投資の堅調さを背景に、小売業や建設業などが好調。一方、輸出減速や資源安によって製造業や工業は減速した。平均時給は前月比0.3%増、前年同月比2.3%増だった。
 

【2月】
個人消費が底堅く、失速懸念があった製造業もふみとどまった。賃金の伸びは鈍化。平均時給は前月比0.1%減、前年同月比2.2%増だった。


【1月】
小売業や飲食業などが伸びたが、原油安の影響で高賃金の鉱業部門の雇用者が減少した。


米雇用統計推移

 項目 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
失業率(%) 2015 5.7 5.5 5.5 5.4 5.5 5.3 5.3 5.1 5.1 5.0 5.0 5.0
2014 6.6 6.7 6.7 6.3 6.3 6.1 6.2 6.1 5.9 5.8 5.8 5.6
非農業雇用者数(万人) 2015 25.7 29.5 12.6 22.3 28 22.3 24.5 17.3 13.7 27.1 21.1 29.2
2014 11.3 17.5 19.2 22.8 21.7 28.8 20.9 14.2 24.8 21.4 42.3 32.9