住友ゴム工業は2017年1月5日、約312億円で英国のタイヤ販売会社ミッチェルディーバーを買収すると発表。2月末までに株式62.7%を保有する英ファンド・グラファイトキャピタルマネジメントなどから株式を取得する。ミッチェルディーバーは、英国で直営のタイヤ小売店約100店を持ち、年間約600万本のタイヤを販売。16年3月期の連結の売上高は約464億円だが、最終損益は約6億円の赤字を計上。純資産も約67億円マイナスで経営不振が続いていた。
買収により住友ゴムはミッチェルディーバーの経営を再建しつつ、住友ゴム製タイヤを拡販する計画で、15年稼働のトルコ工場を活用し、英国向けにファルケンブランドで長寿命で滑りにくい高性能タイヤを生産する。自社ブランド「ファルケン」で欧州を開拓する足がかりとする。
住友ゴム 英タイヤ販売大手買収で欧州を開拓
項目 | 内容 |
買収金額 | 312億円 |
対象 | 英国のタイヤ販売会社ミッチェルディーバーの全株式 |
取得時期 | 2017年2月末までに |