住友ゴム工業は、2015年6月4日、米グッドイヤーとの資本提携の解消に合意したと発表した。日米欧にある6つの合弁会社を解消。住友ゴムが日米、グッドイヤーが欧州の事業を引き継ぐ。1%前後を持ち合う資本提携も解消。一連の譲渡で住友ゴムはグッドイヤーから約325億円を受け取る。
住友ゴムと米グッドイヤーは1999年に資本業務提携。日米欧におけるブリヂストンとミシュランへの対抗が目的だったが、現在の成長市場は中国など新興国へ移行。日本以外のアジアなどは提携の枠組みに入っておらず、住友ゴムの「ダンロップ」と「グッドイヤー」ブランドの競合が目立つようになってきている。
住友ゴムはこれまで提携関係があるために、北米や欧州で主力の「ダンロップ」ブランドを自由に販売できなかった。欧米には生産拠点もない。グッドイヤーとの提携解消で欧米での自社工場新設などが可能になる。
住友ゴム 米グッドイヤーとの資本業務提携解消
項目 | 内容 |
提携解消内容 | 日米欧の6つの合弁会社を解消 |
住友ゴムが日米、グッドイヤーが欧州を引継ぎ | |
1%前後の持ち合いを解消 |