九州電力の玄海原子力発電所の3、4号機が、原子力規制委員会の安全審査に事実上合格した。海原発の安全審査は3年近く続き、新規制基準は2011年3月の東京電力福島第1原発事故の反省を踏まえ作られている。規制委も九電がいかに地震や津波などの自然災害のリスクを重視しているかを注目し審査した。安全審査には合格したが、最終的には原発が立地する佐賀県と玄海町の地元同意で決まる。山口知事は原発の安全性を十分に確認した上で、再稼働について容認するために、原発に詳しい大学研究者や地元関係者らで第三者委員会を立ち上げ、県内20市町の首長ら多くの意見を聞くという。
九州電力は、玄海原発の再稼働により収益改善効果は月120億円が見込まれる。現在の電気料金は川内原発と玄海原発の再稼働を前提にしているため、経営改善に向けた基盤が整う。
玄海3・4号機 再稼働へ向け安全審査に合格
項目 | 内容 |
対象 | 玄海原子力発電所の3、4号機安全審査合格 |
月収改善効果 | 120億円 |
再稼働 | 2017年夏以降 |