クラレと住友商事は2016年9月13日、数百億円規模を投じて、タイ石油公社PTT傘下の化学大手PTTグローバルケミカルと共同で、自動車や電子機器の部品に使う高機能樹脂のプラントをタイに建設する検討に入ったと発表。製造拠点の候補はタイのラヨン県ヘマラ・イースタン工業団地で、出資比率はクラレが50%以上になる予定。2020年の生産開始を目指し、17年後半に投資判断をする。投資額は数百億円規模になる見通し。
クラレがタイで化学製品を生産するのは初めてで、実現すればコネクターなどの電子部品に使う高機能樹脂「高耐熱性ポリアミド」を年1万3000トン、ゴムのような特性を備えた「熱可塑性エラストマー」を年1万6000トン生産が可能となる。
クラレと住商 タイに高機能樹脂工場建設で生産能力増強
項目 | 内容 |
対象 | タイに高機能樹脂プラント建設 |
出資比率 | クラレ50%以上 |
生産能力 | 「高耐熱性ポリアミド」 1万3000トン /年 「熱可塑性エラストマー」1万6000トン/年 |
生産開始時期 | 2020年 |