ゼンリンは2019年までの経営計画で、2019年度に売上高700億円、営業利益100億円を目指すとしている。2017年までは地図データベースの先行整備やビジネス開発を継続。2019年の大幅増益を目指す。

位置情報サービスの拡充や防災・減災に対する意識の高まり、安全運転支援など多様化する地図情報の用途に対し、情報の差別化とコストリーダーシップの実現を目指す。

また、自動運転用地図では、全国の高速道路で計測車両を走らせ、2020年までの完成を目指す。


経営計画

  2015年 2017年 2019年
売上高 549億円 600億円 700億円
営業利益 30億円 50億円 100億円
営業利益率 5.4% 8.3% 14.2%


自動運転用地図関連の動き

産業革新機構や三菱電機、ゼンリン、アイサンテクノロジーなど7社は、2017年6月13日、高精度3次元地図データの研究・開発・実証を行うダイナミックマップ基盤(DMP)に総額37億円を出資すると発表。2018年度までに国内の高速道路・自動車専用道全線の高精度3次元地図基盤データの整備に着手する。将来的には国内一般道や海外の道路も事業対象とすることも検討している。

DMPは自動走行・安全運転支援システムの実現に必要な高精度3次元地図の実用化に向けたデータ仕様やデータ構築手法の標準化、メンテナンス手法などの実証・決定、公的機関との調整、国際連携の推進を図っている。また、防災・減災や社会インフラ維持管理などへの展開も目指す。
 

項目 内容
高速道路で3D地図基盤データを整備 2018年度


ゼンリンの業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2017年(予) 600億円 47億円 27億円 - - -
2016年 578億円 45億円 24億円 434億円 651億円 64.6%
2015年 549億円 34億円 16億円 414億円 598億円 67.1%
2014年 522億円 27億円 14億円 419億円 613億円 64.4%
2013年 535億円 36億円 12億円 379億円 579億円 61.7%
2012年 549億円 50億円 18億円 376億円 563億円 63.9%

 

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