小野薬品工業は2016年4月11日、がん免疫薬「オプジーボ」の2017年3月期の売上高が前期の6倍にあたる1260億円になる見通しを発表。オプジーボは2014年7月に「根治切除不能な悪性黒色腫」を効能・効果として日本で製造販売承認され、2015年12月に「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対する効能・効果について追加承認された。

政府の財政審議会では、肺がん患者の8割を占める「非小細胞肺がん」の患者に、オプジーボを使った場合、年間薬剤費が1兆7500億円に上るとの試算が出ている。医療費圧迫の要因との批判が出ているが、現状理解のため決算発表前に販売予想を公表したという。投与患者数や投与期間によっては上振れる可能性が高いとみる。