コマツの主要7建機の需要が減少している。2015年度の通年見通しでは、主要7建機で5~10%減とするも4-6月期は17%減。プラス成長を見込んでいた北米、欧州がマイナスに転換。20~25%減を見込んでいた中国では50%減、0~5%減を見込んでいた東南アジアでは16%減と大幅に需要が減少している。鉱山機械の4-6月期は0%も受注は引き続き低調としている。

鉱山機械の需要は、中国をはじめとした新興国の成長鈍化や原油など資源価格低迷の影響を受け、2014年度から大幅に減少。2012年度の約30%の水準まで落ち込んでいる。コマツはこの状況が2015年度も続くと想定している。


需要の見通しと推移

  2014年 2015年
通年見通し 4-6月
主要7建機 ▲10% ▲5~▲10% ▲17%
地域別 日本 ▲21% ▲10~▲15% ▲11%
北米 10% 0~5% ▲4%
欧州 11% 0~5% ▲2%
中国 ▲38% ▲20~▲25% ▲50%
東南アジア ▲18% 0~▲5% ▲16%
鉱山機械 ▲26% ▲30% 0%


中国・アジアの売上高と依存度推移

地域 業績 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年4-6月
中国 売上高 2700億円 1560億円 1877億円 1324億円 243億円
割合 13.6% 8.2% 9.6% 6.6% 5.4%
アジア・オセアニア 売上高 5135億円 4543億円 3928億円 3858億円 867億円
割合 25.9% 24.1% 20.1% 19.5% 19.4%