資生堂は2020年に売上高1兆円、営業利益1000億円、ROE12%以上を計画。2015年から2017年は事業基盤の再構築期間と位置付け、既存ブランドや海外旅行者向け販売、Eコマースなどを強化し売上高3~5%の成長を目指す。2018年から2020年は成長加速期間と位置付け、新ブランド導入やM&A、新興国を強化し売上高5~7%の成長を目指す。
経営計画
2020年 | |
売上高 | 1兆円 |
営業利益 | 1000億円 |
ROE | 12% |
【2015~2017年 事業基盤の再構築】
既存ブランドや海外旅行者向け販売、Eコマースなどを強化し、売上高3~5%の成長とROE9~10%を目指す。2017年までに全世界で300~400億円の投資原資を構造改革で捻出。捻出した原資全てを成長投資に充当。累計1000億円超のマーケティング投資を増加し、ブランド価値とロイヤリティを高める。
【2018~2020年 成長加速期間】
新ブランド導入やM&A、新興国・未開拓エリアなどに取組、売上高5~7%の成長とROE12%を目指す。
経営戦略
【各地域における戦略】
地域 | 戦略 | 内容 |
日本 | シェア回復 | プレステージ・コスメティックス優先強化 |
中国 | 事業再構築 | 機能・権限の現地化とEC事業の独立化 |
アジア | 成長拡大 | プレステージでシェア拡大。新興国強化 |
米州 | 収益向上 | メーキャップブランドの成長加速 |
欧州 | 収益向上 | 欧州統一マーケティング |
【研究開発費】
研究開発費を売上高の1.8%から2.5%に増加。研究員を1000名から1500名に強化する。
【株主還元】
構造改革で捻出した利益は成長投資に充当。配当性向は中期的に40%を目安とする。