経済協力開発機構(OECD)は、2060年の世界経済を展望した報告書を発表。世界全体で高齢化が進み、新興国経済の失速も見込まれることから、世界の経済成長率は2010年から2020年の3.6%から2050年から2060年は2.4%に鈍化する見通し。

新興国全体の成長率は2008年から2013年は7%だったが、2014年から2030年は4.8%に鈍化する見通し。


OECDによる経済見通し

【世界経済】
2014年7月2日、経済協力開発機構(OECD)は2060年の世界経済を展望した報告書を発表。世界全体で高齢化が進み、新興国経済の失速も見込まれることから、世界の経済成長率は2010年から2020年の3.6%から2050年から2060年は2.4%に鈍化する見通し。

  2010年~2020年 2050年~2060年
世界のGDP成長率 3.6% 2.4%

【新興国の潜在成長率見通し】
 経済協力開発機構(OECD)による新興国の潜在成長率見通し。新興国全体の成長率は2008年から2013年は7%だったが、2014年から2030年は4.8%に鈍化する見通し。

中国では2008年から2013年は9%も今後は半分近くに低迷、2031年から2060年は2.4%に鈍化する。一人っ子政策の影響で労働人口が低迷する上、先進国からの技術移転が一巡し、生産性の伸びも鈍くなる。インドネシアでは2013年は5.8%で、2030年まで5.5%、2031年から2060年も3.7%と堅調。インドでは2008年から2013年は7%、2014年から2030年は5.8%の見通し。

  2008年~2013年 2014年~2030年 2031年~2060年
新興国全体 7% 4.8% -
中国 9% 4.5% 2.4%
インドネシア 5.8% 5.5% 3.7%
インド 7% 5.8% -