政府は、2013年6月14日に閣議決定する規制改革の実施計画に、保険診療と保険外診療を併用する混合診療について、2013年秋をめどに抗がん剤から開始することを明記する。
保険が適用され、自己負担が少なくて済む保険診療と、自己負担が大きい保険外診療の組み合わせが、現行では一部の例外を除き禁止されている。併用した場合は保険診療分も含め、全額が自己負担となる。
そのため、保険診療と自由診療の併用で負担を軽減し、先進的な治療を受けやすくするほか、混合診療の将来的な拡大につなげる。
混合診療の対象と認定されるには審査が必要となる。そこで、実施計画では混合診療の対象となるかの判定を迅速に下すため、外部機関による専門家評価体制を新たに創設し、1件あたり半年以上かかる審査期間の短縮も求める。