セルシードは、2013年6月10日、角膜内再生シートを利用した角膜再生技術に関する特許が韓国で成立する見通しとなったと発表した。 患者自身の細胞から角膜内皮細胞シートを作製して移植することにより、角膜内皮疾患に対しての根本的な治療につながる。
セルシードは、これまで移植用「角膜内皮細胞シート」に関する韓国特許を取得していたが、今回は用途が移植に限定されない「角膜内皮再生シート」そのものについて成立する見通し。 角膜とは、黒目の前に位置する透明な膜であり、5層でできている。角膜内皮組織はこの層の内最も内側にある層で、角膜内の過剰な水分を汲み出して角膜の水分量を適切な量に保つとともに、その透明性を保つという役割がある。 角膜内皮細胞の数は加齢とともに減少していく。細胞数が減少した場合、現状では角膜移植以外に根本的な治療方法が確立されていない。
今回、成立予定の特許技術を用いることで、患者自身の細胞から角膜内細胞シートを作製して移植することにより、角膜内皮患者に対して根本的な治療に繋がるとしている。