日銀のデータによれば、国内4大銀行は4月に10兆円程度の国債を売却し、4行を合わせた4月末の国債保有高は約96兆円となっている。
【三井住友フィナンシャルグループ】
2012年秋に運用方針を転換し、1年で国債残高を2兆円減らした。三井住友の2013年3月期市場部門収益は3000億円で1100億円が日本国債の売買益だった。
【三菱UFJフィナンシャルグループ】
連結業務粗利益に占める市場部門の利益は18%で、半分を国債の売買益が占める。国債保有残高は48兆円。2013年5月の決算発表時には、借入需要が高まれば、国債保有高の削減もあり得るが、現行の保有水準を維持するとしている。
【みずほフィナンシャルグループ】
債権利回りが上昇し、国債の価値が下落するリスクを回避するため、バランスシート上の金利リスクを減らしている。金利ヘッジを使って3分の1ほどの金利リスクを減らしている。みずほは2013年5月時点で、10年物国債利回りが1%上昇すると、融資ポートフォリオで1000億円から2000億円の含み損が発生するとしている。
【ゆうちょ銀行】
2013年3月末時点の国債保有額は約138兆2000億円で、2012年3月末に比べて約6兆7000億円減った。