財務省は、2016年1月20日、2024年度の国債発行残高が2016年度比21%増の1007兆5800億円になると試算した。税収は増えるが、社会保障費や国債の利払い費も増える。
社会保障費は、高齢化の影響で2016年度の32兆円から2019年度には35兆円。利払い費は、新規国債の発行額が2018年度以降に増加に転じると想定。2024年度に20.5兆円と2016年度から倍増するとしている。
試算は、消費者物価指数2%を達成し、長期金利が上昇することを前提としている。
また、名目成長率3%を前提にした場合、国の一般会計の基礎収支は2020年度に5.8兆円の赤字になると試算した。
財務省の国債発行残高試算
項目 | 内容 | |
国債発行残高 | 2024年度1007兆5800億円 | |
要因 | 社会保障費 | 2016年度32兆円→2019年度35兆円 |
利払い費 | 2024年度20.5兆円 | |
前提 | 消費者物価指数2%の達成 | |
長期金利の上昇 |
財務省の基礎収支試算
項目 | 内容 |
基礎収支 | 2020年度▲5.8兆円 |
前提 | 名目成長率3% |