地銀全体の国債保有額は過去10年で倍増し、40兆円規模に上る。長めの国債の保有率が高く、償還までの残存年数は平均4年強と大手銀行の平均2.5年より長い。

【常陽銀行】
2013年度、外債投資を約1000億円増やす。欧米の国債や米政府抵当金庫(ジニーメイ)債が主な対象。

【横浜銀行】
満期までの残存期間が5年以上の国債を売却し、売却益を確保。外国債券や上場不動産投資信託への投資を拡大し、脱国債依存の傾向を強める。 2013年から2016年に外債を約3000億円積み増す。国内株式投信や不動産投資信託(REIT)なども含めた分散投資の残高は、約1000億円から4500億円に膨らむ。 2013年4月、期間の長い国債を中心に売却を進め、保有国債の平均残存期間を0.3~0.6年短くした。

【中国銀行】
インドネシアやフィリピンなどに投資する株式投信を増やした。国債等の運用利回りは2013年度に0.77%まで低下すると予想。新興国の経済成長を取り込み、全体の運用利回りの低下を食い止める。

【八十八銀行】
期間の長い国債を中心に売却を進め、保有国債の平均残存期間を4.1年から3.4年に短縮する。仕組み債や不動産ファンドへの投資を強化。

【千葉銀行】
2013年4月、期間の長い国債を中心に売却を進め、保有国債の平均残存期間を0.3~0.6年短くした。

【山陰合同銀行】
長期金利が上昇すれば10年物国債への投資を増やす。長期金利が0.5~0.8%程度なら利回りの高い外債投資を積極化する。