エーザイは、2019年3月21日、米バイオジェンと開発中のアルツハイマー型認知症の治療薬候補「アデュカヌマブ」の臨床試験を中止すると発表した。3段階で進む治験の最終段階に入っていたが、十分な治療効果を証明できない見通しが強まった。エーザイはアデュカヌマブを含む3つの認知症薬候補の治験を進行中。残る2つは開発を続ける。

2018年に中間段階の治験で有効性を示した「BAN2401」は近く最終段階に進む。

認知症は高齢化などで患者数が増加。2050年には世界で1億3000万人を上回るとされる。