車両に違法なソフトウエアを搭載していた疑いがあるとして、オランダ検察当局が欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)を調査することが分かった。FCAからエンジンの供給を受けるスズキのディーゼル車も対象に含まれている。
調査対象はFCAの「ジープ グランドチェロキー」とスズキの多目的スポーツ車「ビターラ(日本名エスクード)」の2車種。スズキは「ビターラ」に搭載する排気量1.6リットルのディーゼルエンジンをFCAから調達している。FCAは排ガス規制を逃れるため、排ガスを操作するソフトウエアを不正に使った疑いが持たれている。
不正疑惑の広がりを受け、ディーゼル車市場は縮小傾向にある。欧州主要18カ国の乗用車の新車販売に占めるディーゼル車の比率は16年に50%前後で推移していたが、今年4月に46.9%に落ち込んでいる。
スズキ 排ガス不正で調査対象
項目 | 内容 |
調査対象 | FCA「ジープ グランドチェロキー」 スズキ「ビターラ」 |