武田薬品工業は2016年11月30日、約120億円を投じてデング熱のワクチン製造設備を、グループ会社が持つドイツの既存工場の敷地内に新設すると発表。2019年には製造開始の準備が整う予定。デング熱の症状は、発熱や頭痛、皮膚の発疹などで、蚊を媒介に拡大。年に約3億9千万人が感染し、うち2万人以上が死亡しているという。

武田は、ワクチンの効果や安全性を確かめる臨床試験を複数の国や地域で同時に実施するグローバル臨床試験の最終段階に入っている。ワクチンを研究開発の重点分野に位置づけ、デング熱やノロウイルス向けなど先進的なワクチンの開発に力を入れる。
 

武田 デング熱ワクチンの製造設備に先行投資

項目 内容
投資金額 120億円
対象 ドイツ既存工場内にデング熱のワクチン製造設備新設
稼働時期 2019年