武田薬品工業は2016年7月29日、世界5カ国11カ所にある研究拠点を日本と米国の2カ国に集約すると発表。英国ケンブリッジにある研究拠点は閉鎖し、機能を日米の拠点に移す。中国・広州とブラジル・リオデジャネイロにある拠点も大半の研究機能を日米に集約し、今後は米国のボストンと日本の湘南研究所を中核拠点に位置づけ研究開発機能の再編を行う。
新薬の種を医療用医薬品に仕上げる開発機能はボストンの拠点が中核を担い、世界中に供給できる体制をめざす。再編にともなう費用は2016年度に最大約250億円、17年度に約500億円の計上を想定しており、再編後は年間180億円のコスト削減効果を見込んでいる。拠点の集約により創薬の成功確率を高め、並行して研究開発分野の絞り込みも検討するという。
武田薬品 研究拠点集約で新薬開発効率化へ
項目 | 内容 |
投資金額 | 750億円(2016年度に約250億円、17年度に約500億円) |
対象 | 研究拠点を日本と米国に集約 |
効果 | 年180億円のコスト削減 |