日本水産は、2016年8月19日、公募増資などで約167億円を調達すると発表。2016年8月29日、発行価格が412円となり、約138億円を調達する。58億円をEPA医薬品原体の生産体制強化を目的とした鹿島医薬品工場の建設に、15億円を食品の国内製造工場4拠点の設備投資に、17億円を養殖事業拡大を目的とした飼料工場増設及び水産事業や食品事業の事業拡大を目的とした設備投資に、46億円を借入金の返済じ充当する。
発行済み株式総数は約12.7%上昇する見通し。
日本水産は、EPA医薬品原体では拡大が見込まれる海外医薬品市場の取り込みを企画し、生産量倍増を計画。2016年1月に鹿島医薬品工場を着工。2018年の稼働を予定する。EPAは動脈硬化の予防などに有効。動脈硬化症の患者が世界的に増えていることから、需要拡大を見込む。
水産事業では、完全養殖まぐろの事業化や初期人工餌料技術の高度化、えびの陸上タンク養殖へのチャレンジ、養殖魚種の拡大、育成技術の拡大を目指す。
増資概要
項目 | 内容 |
払込期日 | 2016年9月5日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | SMBC日興證券 みずほ証券 |
公募・売出 | 365万株 |
オーバーアロットメント | 507万株 |
発行価格 | 412円 |
発行済み株式総数増加率 | 12.7% |
調達資金使途
充当額 | 充当先 | 期限 |
58億円 | EPA医薬品原体の生産体制強化を目的とした鹿島医薬品工場建設 | 2018年3月 |
15億円 | 食品の国内製造工場4拠点の設備の維持更新 | |
17億円 | 養殖事業拡大を目的とした飼料工場増設 | |
水産事業や食品事業の事業拡大を目的とした設備投資 | ||
46億円 | 借入金返済 | 2017年3月 |
日本水産の業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2016年(予) | 6370億円 | 200億円 | 120億円 | - | - | - |
2015年 | 6371億円 | 206億円 | 119億円 | 1088億円 | 4441億円 | 20.2% |
2014年 | 6384億円 | 213億円 | 102億円 | 1042億円 | 4592億円 | 18.6% |
2013年 | 6042億円 | 123億円 | 37億円 | 837億円 | 4316億円 | 15.4% |
2012年 | 5668億円 | 54億円 | ▲47億円 | 632億円 | 4216億円 | 11.8% |