四国電力は2016年8月6日、伊方原子力発電所3号機を12日に再稼働すると原子力規制委員会に報告した。翌13日に核分裂反応が安定して続く「臨界」に達し、15日に発電を開始。9月上旬に営業運転に移行する見通しだという。再稼働で17年3月期の営業損益は約100億円改善する見込みで、3期連続で最終黒字となりそうだが、重大事故時の住民避難への対応など課題も残る。
愛媛県の広域避難計画では陸路避難が困難になる場合は船舶の利用も想定されており、船が使えない場合は、放射線防護施設に屋内退避となる。収容人数は1000人以下にとどまっており、今後避難場所や避難方法の確保が必要となる。