原子力規制委員会は2016年4月20日、関西電力高浜原子力発電所1、2号機の再稼働に向けた安全審査の合格証にあたる「審査書」を正式決定した。審査書は東京電力福島第1原発事故を踏まえてできた新規制基準を満たすことを示し、「基準に適合している」と結論づけた。
ただし再稼働するには、7月7日までに規制委から設備の詳細設計を記した「工事計画」の確認を受け、機器の劣化がないことなどを確認する追加審査に合格する必要がある。延長が認められても、その後設備の大規模工事をする必要があり、実際に運転を始めるのは2019年以降の見通しだという。