財務省の日本が海外とのモノやサービス、配当など総合的な取引を示す経常収支、輸出から輸入を差し引いた貿易収支、旅行や輸出などのサービス収支、海外からの配当金などを示す第1次所得の推移。


2016年 経常収支推移

2016年の経常収支は20兆6496億円の黒字だった。貿易収支は5兆5793億円の黒字。輸入額は16.6%減の63兆3060億円。円高や資源価格の下落で減少した。輸出額は8.5%減の68兆8853億円。鉄鋼や自動車が落ち込んだ。サービス収支は9748億円の赤字。訪日外国人が過去最多となり、旅行収支が1兆3391億円増だった。第1次所得収支は18兆1360億円。円高で海外から受け取る配当金などが減った。

  経常収支 貿易収支 サービス収支 第1次所得収支
通年 20兆6496億円 5兆5793億円 ▲9748億円 18兆1360億円
12月 1兆1122億円 8068億円 ▲2866億円 6759億円
11月 1兆4155億円 3134億円 738億円 1兆2032億円
10月 1兆7199億円 5826億円 ▲1719億円 1兆4696億円
9月 1兆8210億円 6424億円 ▲1118億円 1兆5006億円
8月 2兆8億円 2432億円 ▲525億円 1兆9853億円
7月 1兆9382億円 6139億円 ▲2223億円 1兆6938億円
6月 9744億円 7636億円 ▲1676億円 4175億円
5月 1兆8091億円 399億円 1174億円 1兆8982億円
4月 1兆8785億円 6971億円 ▲4012億円 1兆7805億円
3月 2兆9804億円 9272億円 2429億円 2兆1317億円
2月 2兆4349億円 4252億円 1595億円 2兆451億円
1月 5208億円 ▲4110億円 ▲2267億円 1兆3310億円


【12月】
経常収支は1兆1122億円の黒字だった。貿易収支は8068億円の黒字。サービス収支は2866億円の赤字。第1次所得収支は6759億円の黒字だった。


【11月】
経常収支は1兆4155億円の黒字だった。貿易収支は3134億円の黒字。輸入額は10.7%減の5兆5770億円。原油や液化天然ガス(LNG)が減少した。輸出額は0.8%減の5兆8904億円だった。サービス収支は738億円の黒字。第1次所得収支は1兆2032億円の黒字だった。


【10月】
経常収支は1兆7199億円の黒字だった。貿易収支は5826億円の黒字。輸入額は円高や資源価格の下落で原油や液化天然ガス(LNG)などが下落し15.9%減だった。輸出額は自動車や鉄鋼などが振るわず9.4%減だった。サービス収支は1719億円の赤字。訪日外国人数が過去最高を記録し、旅行収支の黒字が拡大した。第1次所得収支は1兆4696億円の黒字だった。


【9月】
経常収支は1兆8210億円の黒字だった。貿易収支は6424億円の黒字。輸出額は自動車や鉄鋼の落ち込みで8.3%減少。輸入額は原油や液化天然ガス(LNG)などが下落し17.5%減だった。サービス収支は1118億円の赤字。円高で知的財産使用料などが目減り。旅行収支の黒字幅が拡大した。第1次所得収支は1兆5066億円の黒字。円高で証券投資などの収益が目減りした。


【8月】
経常収支は2兆8億円の黒字だった。貿易収支は2432億円の黒字。輸出額は自動車や鉄鋼などが振るわず9.6%減。輸入額は原油安や液化天然ガス(LNG)などが下落し18.3%減だった。サービス収支は525億円の赤字。通信関連の支払いが悪化。出国日本人数が増え旅行収支の黒字幅が縮小した。第1次所得収支は1兆9853億円の黒字。円高で証券投資などの収益が目減りした。
 

【7月】
経常収支は1兆9382億円。貿易収支は6136億円。輸出額は自動車などが振るわず15.7%減。輸入額は原油安や円高で26%減だった。サービス収支は2223億円の赤字。特許使用料などの知的財産権等使用料が減少。円高で海外から受け取る収入などが目減りした。訪日外国人の増加で、外国人の消費は増えた。第1次所得収支は1兆6938億円。円高で海外からの配当や利息などが減少し23.6%減となった。
 

【6月】
経常収支は9744億円。貿易収支は7636億円。輸出額は自動車や鉄鋼などの低迷で9.9%減。輸入額は原油や液化天然ガス(LNG)などの価格安で20.2%減だった。サービス収支は1676億円の赤字。訪日外国人が増加し、外国人の消費が伸びた。第1次所得収支は4175億円。円高で海外からの配当や利息などが減少した。
 

【5月】
経常収支は1兆8091億円。貿易収支は399億円。輸出額は新興国の減速で11.9%減。輸入額は原油安で減少し13.4%減だった。サービス収支は1174億円。訪日外国人数が単月で過去最高を更新し、外国人消費が伸びた。第1次所得収支は1兆8982億円。円高で海外からの配当や利息などが目減りした。
 

【4月】
経常収支は1兆8785億円。貿易収支は6971億円。輸出額は10.4%減も輸入額が原油価格の下落で23.1%減と大きく収支が改善した。サービス収支は▲4012億円。訪日外国人の国内消費が増加し、旅行収支が黒字となった。第1次所得収支は1兆7805億円だった。
 

【3月】
経常収支は2兆9804億円。貿易収支は9272億円。輸出額は11.4%減も輸入額が16.6%減と減少幅が上回った。サービス収支は2429億円。訪日外国人の増加から旅行収支の黒字額が拡大した。第1次所得収支は2兆1317億円。海外配当金や債券利子など証券投資収益が減少した。
 

【2月】
経常収支は2兆4349億円。貿易収支は4252億円。輸出額は5.5%減。輸入額はLNGや原油などの価格が下がり14.6%減だった。サービス収支は1595億円。訪日外国人の増加などで旅行収支が1238億円と伸びた。第1次所得収支は2兆451億円。企業が海外から受け取る特許料や著作権料などが3356億円の黒字。ゲーム関連の収入が多かった。
 

【1月】
経常収支は5208億円。貿易収支は▲4110億円。輸出額はアジア向けの鉄鋼などが減少し15.4%減。輸入額はLNGや原油などの価格が下がり19.8%減だった。サービス収支は▲2267億円。訪日外国人の増加で外国人の日本での消費額が増えた。 


2015年 経常収支推移

2015年の経常収支は16兆6413億円。貿易収支は▲6434億円。輸出額は自動車や電子部品が伸び1.5%。輸入額は原油安を受けて▲10.3%と貿易赤字が縮小した。サービス収支は▲1兆5628億円。訪日外国人数が過去最多の1973万人となり、旅行収支が増加。海外から受け取る特許や著作権の使用料などが増えた。第1次所得は20兆7767億円。企業が海外子会社から受け取る配当金や海外証券投資の配当金が増えた。

  経常収支 貿易収支 サービス収支 第1次所得収支
通年 16兆6413億円 ▲6434億円 ▲1兆5628億円 20兆7767億円
12月 9607億円 1887億円 ▲1713億円 1兆122億円
11月 1兆1435億円 ▲2715億円 615億円 1兆5423億円
10月 1兆4584億円 2002億円 ▲3373億円 1兆7315億円
9月 1兆4684億円 823億円 ▲452億円 1兆6694億円
8月 1兆6531億円 ▲3261億円 578億円 2兆518億円
7月 1兆8086億円 ▲1080億円 ▲2917億円 2兆2312億円
6月 5586億円 1026億円 ▲1714億円 6569億円
5月 1兆8809億円 ▲473億円 1037億円 2兆130億円
4月 1兆3264億円 ▲1462億円 ▲5245億円 2兆1971億円
3月 2兆7953億円 6714億円 8392億円 2兆3265億円
2月 1兆4401億円 ▲1431億円 ▲1087億円 1兆8622億円
1月 614億円 ▲8642億円 ▲4013億円 1兆4129億円