塩野義製薬は、2016年2月29日、インフルエンザ治療薬でロシュとライセンス契約を締結したと発表した。日本と台湾を除く全世界におけるインフルエンザ治療薬の開発をロシュと進める。塩野義製薬は、ロシュから契約に伴う一時金、今後の開発進展や承認取得などに応じたマイルストン、製品上市後の販売額に応じたロイヤリティーを受け取る。米国では、ロシュと共同プロモーションする権利も保留している。

塩野義製薬は、インフルエンザを1日で治療できる新薬を開発中。「タミフル」など従来のインフルエンザ治療薬は、ウイルスの増殖を止める効果はない。一方、塩野義製薬の新薬は、のどや鼻から人体に入ったウイルスが増殖する時に使う酵素の働きを邪魔することで、ウイルスの増殖を抑え、死滅させる効果があるという。

厚生労働省は、画期的な新薬の早期実用化を促す「先駆け審査指定制度」に指定。2018年の国内販売を目指す。


塩野義製薬 インフル新薬でロシュとライセンス契約

項目 内容
ライセンス契約 日本と台湾を除く全世界でロシュと開発
契約に伴う一時金を受け取り
開発進展や承認取得などに応じたマイルストンを受け取り
製品上市後の販売額に応じたロイヤリティーを受け取り


塩野義製薬のインフル新薬

項目 内容
インフルエンザ新薬 S-033188
効果 インフルエンザウイルスの増殖を抑え死滅させる効果
販売 2018年(日本)

 

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