富士ソフトは再生医療や細胞医療に使う細胞を効率的に培養する仕組みを構築する。複数の大学を仲立ちして、同じタイプの細胞を富士ソフトの設備で培養。大学に提供する。患者への使用実績を各地の大学で積み上げ、実用化までの期間を短縮する。
富士ソフトは細胞を培養するための施設と観察装置を整備。有料の細胞培養の受託で、複数の大学に施設と装置を低コストで共同利用してもらう。第1弾として、千葉大学からがん免疫細胞に用いる細胞の培養を富士ソフトが受託。できた細胞を千葉大学だけで無く、帝京大学にも提供。富士ソフトは千葉大学と帝京大学の双方から受託料や仲介手数料を受け取る。
富士ソフトは2016年度中に5大学からの受託と7大学への製品提供を目指す。
富士ソフトの再生医療事業
項目 | 内容 |
細胞を効率的に培養する仕組みを構築 | 2016年に5~7大学に提供 |
鼻軟骨を再生する臨床試験開始 | 2016年中の承認申請 |
【鼻軟骨を再生】
富士ソフトは鼻軟骨を再生する臨床試験を開始。2016年中の承認申請を目指し、2014年に設立した再生医療事業を担う子会社が製造・販売をする計画。患者本人の耳介軟骨から採取した細胞を使って人工的に作るもので、口唇口蓋裂などの先天的な患者や病気、けがにより鼻呼吸ができない、眼鏡が掛けられない患者向けの治療に使用される。