IHIは、2013年11月14日、航空機用次世代バイオ燃料として期待される微細藻類を使った燃料開発で、屋外で藻類の安定培養に成功したと発表した。
藻類燃料開発の量産化では、雑菌や微生物が入り込む悪条件下でも大量培養を実現する必要がある。IHIは屋外の100平方メートル規模の開放型の池で、増殖に必要なエネルギー源として太陽光のみを利用し、雑菌や微生物に負けない培養方法を開発。藻を高濃度で安定的に増殖させることに成功した。
今後は試験規模を20倍以上に拡大し、数千平方メートル規模での屋外試験プラントで検証する。
IHIは生産コスト試算を従来の1000円から500円に引き下げ。実用化目標の2020年までに従来の燃料と同等の価格競争力を持つ100円以下を目指す。