スマートフォンの世界出荷台数伸び率は、2013年の39.2%から2014年は19.3%となる見通し。北米や欧州では1桁台の伸びとなるほか、日本でも小幅減少となる可能性がある。また、国内の市場規模は2014年は1兆5500億円となり、パソコンを逆転する見通し。新興国のスマートフォン平均価格は、2012年の320ドルから2017年には210ドルに下落する見通し。
スマートフォン市場の見通し
【世界出荷台数伸び率】
調査会社IDCによると、2014年の世界スマートフォンの出荷台数伸び率は、2013年の39.2%から19.3%になる見通し。北米や欧州では1桁台の伸びとなる他、日本では小幅減少となる可能性があるとしている。
2013年 | 2014年 | 2018年 | |
スマホ出荷台数伸び率 | 39.2% | 19.3% | 6.2% |
【国内市場規模】
2012年の国内販売額は1兆5300億円とパソコンとほぼ並んだ。2014年には1兆5500億円となり、12%減が見込まれるパソコンを逆転する見通し。
2012年 | 2014年 | |
国内市場規模 | 1兆5300億円 | 1兆5500億円 |
【中国のスマートフォン市場】
2014年の中国スマートフォン市場は、2013年比30%増の4億5000万台となる見通しで、世界の約40%を中国製が占める。
2014年 | |
中国市場 | 4.5億台 |
中国製シェア | 40% |
【価格推移】
スマートフォンの平均価格は、独調査会社GfKによると2010年の444ドルから2014年には297ドルに低下、米調査会社IDCによると2013年の335ドルから2018年に260ドル下落する見通し。また、米調査会社IDCによると新興国のスマートフォン平均価格は2012年の320ドルから2017年は210ドルに下落する見通し。
調査会社 | 2010年 | 2013年 | 2014年 | 2018年 | |
全国 | GfK+IDC | 444ドル | 335ドル | 297ドル | 260ドル |
2012年 | 2017年 | |
新興国 | 320ドル | 210ドル |
米調査会社NPDディスプレイリサーチによると、格安スマートフォンの普及で2014年のスマートフォン平均価格は前年比14%低下の259ドルに下落する見通し。2014年の400ドル超の高価格帯スマートフォンはの出荷台数は前年比6%減の3億9400万台、200ドル未満の格安スマートフォンは前年比43%増の4億4000万台でシェアは全体の37%に達する見通し。
項目 | 2014年 | |
スマートフォン平均価格 | 259ドル | |
出荷台数 | 高価格帯 | 3億9400万台 |
格安 | 4億4000万台 |
スマートフォン市場推移
【日本】
調査会社IDCジャパンは、2015年3月12日、2014年の国内スマートフォンの出荷台数が12.4%減の2654万台と発表した。メーカー別シェアは、米アップルが58.7%、ソニーが14.2%、シャープが11.4%だった。国内携帯電話全体の出荷台数は7.7%減の3659万台だった。
出荷台数 | 2013年 | 2014年 |
携帯電話全体 | 3963万台 | 3659万台 |
スマートフォン | 3031万台 | 2654万台 |
調査会社ICT総研は、2014年6月24日、2013年度に国内で出荷されたスマートフォンは2959万台から2966万台に増えたと発表した。
2012年 | 2013年 | |
スマートフォン出荷台数 | 2959万台 | 2966万台 |
【OS別シェア】
米調査会社IDCによると、スマートフォンの基本ソフト(OS)別シェアは、米グーグルの「アンドロイド」が79%、米アップルの「iOS」は15.2%だった。2013年はより安価なスマートフォンの需要が拡大し、200ドル以下の機種が世界出荷台数の42.6%を占めたとしている。
2012年 | 2013年 | |
アンドロイド | 69% | 79% |
iOS | 18.7% | 15.2% |