ダイキン工業は、2016年12月27日、換気フィルターのスウェーデン大手ディンエアの全株式を創業家や投資ファンドなどから買い取ったと発表した。ディンエアはスウェーデンとフィンランド、ラトビアに生産拠点をもち、ビルや工場など向けが主力。買収によって品ぞろえを広げ、ドイツやフランスなど欧州の主力市場にも事業展開するという。またダイキンがスロバキアに持つフィルター子会社とディンエアの生産配分を見直して、コスト削減につなげる考え。ディンエアの顧客向けにダイキンの業務用エアコンの売り込みも検討している。
2017年1月にはカリフォルニア州にある換気フィルターの販売会社も買収予定で、取得額は合計100億円弱。手薄だった西海岸に販売網を広げ、顧客サービスを強化する。換気フィルターは欧米を中心に需要が高まっており、現地企業の買収で欧米の換気装置事業を強化する。
ダイキン 欧米2社買収で換気装置事業を強化
項目 | 内容 |
買収金額 | 合計100億円弱 |
対象 | スウェーデン大手ディンエア全株式 米国換気フィルター販売会社(2017年1月取得予定) |