ダイキンの2013年の営業利益は886億円から1550億円と約75%増加した。増益の主な要因はコストダウンで310億円、拡販で220億円、円安で160億円、2012年に買収した米グッドマンの連結で120億円だった。 2014年の営業利益は1550億円から1770億円と約14%の増益を計画している。2014年は円安での増益と米グッドマン連結という特殊要因がなくなる。そのため、コストダウンと拡販が増益へのカギとなる。ダイキンはコストダウンで220億円、拡販で342億円の増益を見込んでいる。 空調事業の販売計画をみると、日本はほぼ横ばい。ヨーロッパ、中国、アメリカで10%以上の伸びを見込んでいることから、この3地域の業績推移に注目しておきたい。

【営業利益の増益要因】

  2013年 2014年
営業利益 886億円→1550億円 1550億円→1770億円
コストダウン 310億円 220億円
拡販 220億円 342億円
円安 160億円 -
米グッドマン連結 120億円 -

 

【ヨーロッパ・中国・アメリカの売上高推移】

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年(計画)
ヨーロッパ 2138億円 1935億円 1830億円 2322億円 2700億円
中国 1621億円 1875億円 2073億円 2875億円 3230億円
アメリカ 897億円 943億円 1036億円 3633億円 4230億円


ダイキン工業

【業績推移】

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年(予) 1兆9800億円 1660億円 980億円 - - -
2013年 1兆7830億円 1541億円 918億円 8243億円 2兆125億円 39.9%
2012年 1兆2909億円 941億円 435億円 6359億円 1兆7358億円 35.6%
2011年 1兆2187億円 817億円 411億円 5159億円 1兆1605億円 43.3%
2010年 1兆1603億円 748億円 198億円 5009億円 1兆1325億円 43.1%


【地域別空調事業の売上高推移】

  2013年4-6月 2014年4-6月
日本 999億円 980億円
ヨーロッパ 594億円 612億円
中国 833億円 953億円
アメリカ 1071億円 1166億円
アジア 510億円 572億円