日機装は2016年11月25日、170億円を投じて宮崎市に航空機部品の新工場を建設すると発表。新工場では着陸時に航空機のブレーキを補助するために使う格子状の逆噴射装置用部品「カスケード」を生産。同社のカスケードは炭素繊維強化プラスチック製で、強度が高くて軽いため、燃費改善が期待され航空機部品メーカーから注文が相次いでいる。新工場ではカスケードを1日当たり130個程度生産する予定で、来年3月に着工し、2018年3月に稼働させる。
カスケードは原料となる炭素繊維を手作業で積層し、焼き固めるための炉をつかって製造。この炉を5基設置するほか、新たに加工機を2台導入し自動化できるようにすることで量産体制を整え、コスト削減を狙う。また、21年までに工業用ポンプや医療機器など他の製品も生産する基幹工場にする計画。
日機装 航空機部品の新工場建設で需要増に対応
項目 | 内容 |
投資金額 | 170億円 |
対象 | 宮崎市に航空機部品「カスケード」の新工場建設 |
生産能力 | 130個/日 |
稼働時期 | 2018年3月 |