日立金属は2016年10月13日、180億円を投じて埼玉県熊谷磁材工場にIoT対応のネオジム磁石とフェライト磁石の生産ラインを導入すると発表。EVやハイブリッド車向けのネオジム磁石と、電子機器のノイズを除去する車載用部品に使われるフェライト磁石の新ラインをそれぞれ設け、2018年度内の設備稼働を予定。2つの磁石の生産能力を年1~2割増やす計画。
新生産ラインでは、製造工程をビッグデータで監視し、品質を均一化して生産時間を最大で半減できるという。燃費規制の対応で磁石の形状や磁力への要求が高まるなか、IoT活用により不良品を減らすこともできる。
また、ネオジム磁石の主原料のレアアース再利用技術も開発しており、外注していたリサイクル工程を内製化することで回収率を高めるという。
日立金属 EV向け磁石の革新的生産ライン導入
項目 | 内容 |
投資金額 | 180億円 |
対象 | 熊谷磁材工場にEV向け磁石の生産ライン導入 |
生産能力 | 年/1~2割増 |
稼働時期 | 2018年度内 |