日立建機は2016年10月3日、約6億8900万豪ドル(約520億円)でオーストラリアの鋳造部品大手のブラッドケンを買収すると発表。日立建機がTOBを通じて、ブラッドケンの全株式を1株あたり3.25豪ドルで買い取り、今月中旬にも公開買い付けを始める。取得時期は年内を予定。買収資金は、自己資金と銀行借入で調達する予定。
ブラッドケンは世界トップ3に入る鉱山機械向け消耗部品メーカーで、同国では5割近いシェアを持つ。買収によりお互いの拠点網を生かし、日立建機はブラッドケンが部品を販売する建機メーカーの情報を共有するほか、世界に幅広く展開するブラッドケンの製造拠点も販売に生かす計画。ブラッドケンもアジアやアフリカで販売を強化できる。また、利益率の高いアフターサービスを手厚くすることで鉱山機械の販売に弾みをつける。
日立建機 過去最大規模の買収へ
項目 | 内容 |
買収金額 | 520億円 |
対象 | オーストラリアの鋳造部品大手ブラッドケン |
買付価格 | 1株あたり3.25豪ドル |
取得時期 | 2016年10月中旬 |
【ブラッドケンの業績推移】
2013年 | 2014年 | 2015年 | |
売上高 | 858億円 | 730億円 | 619億円 |
EBITDA | 107億円 | 83億円 | 36億円 |
純利益 | 15億円 | ▲181億円 | ▲147億円 |
純資産 | 550億円 | 406億円 | 253億円 |
総資産 | 1154億円 | 1150億円 | 794億円 |