大陽日酸は2016年6月24日、米子会社のマチソン・トライガスを通じ、仏エア・リキードの米国での産業ガス事業と売却する事業資産を買収すると発表。買収額は550億円超となる見通し。空気を分離して酸素や窒素、アルゴンガスを取り出す「空気分離装置」を18基買収する計画で、自社設備がなかった東海岸でもガスを製造できるようになる。また、炭酸ガスの製造装置4基や、アラスカ州にあるガスの営業拠点所3カ所なども買い取る。さらに亜酸化窒素事業の生産工場2カ所も取得する。
買収後の増収効果は年間約275億円を見込んでおり、大陽日酸の米国での売上高は単純合算で約15%増える。最大市場の米国で設備規模を倍増し、基盤事業の強化や収益性向上を図る。
太陽日酸 米産業ガス設備を買収
項目 | 内容 |
買収額 | 550億円 |
対象 | 米国での産業ガス事業と事業資産 |
効果 | 年275億円の増収 |