サンバイオは、2016年4月6日、開発中の再生細胞薬SB623が日本で外傷性脳損傷を対象とした臨床試験の認可を取得したと発表した。2016年中の治験開始を予定。日本での早期承認制度を活用し、早期販売を目指す。
SB623は、健常人から採取した骨髄液を加工・培養して作製された他家由来の間葉系幹細胞。神経組織に投与すると、脳の神経再生能を引き起こすことで、損傷した神経細胞の再生を促す効果が期待できるという。
対象となる外傷性脳損傷は、自動車事故や転倒、労働災害、スポーツなどでの損傷で引き起こされ、患者に生涯にわたる運動障害をもたらす場合がある。
なお、SB623は米国では第2臨床試験が実施されている。