ローツェはiPS細胞などの自動培養装置「セルキーパー」を開発。2016年3月から販売を開始することから、販売動向が注目される。

セルキーパーは、作業者が日夜・休日を問わず手作業で行っていた培地交換を自動化する装置。価格は1480万円からで、2016年は10台、2018年には100台の販売を計画している。


ローツェのiPS細胞などの自動培養装置

項目 内容
商品 細胞自動培養装置「セルキーパー」
特徴 培地交換を自動化
販売開始 2016年3月
価格 1480万円から
販売計画 2016年10台 2018年100台


ローツェの業績好調要因

2016年2月期は2度の業績予想の上方修正と1度の増配を行っている。半導体製造工程における微細化に対応する新規設備投資の増加で、主力製品であるウエハの搬送機が堅調に推移。独自開発による自然酸化膜抑制性能と高いクリーン度を達成した「N2パージ対応ウエハストッカ」の受注が増加。ベトナム生産工場の稼働率向上が寄与した。


【上方修正】

発表日 4月10日 7月9日 1月8日
売上高 150億円 175億円 195億円
営業利益 10億円 22億円 30億円
経常利益 10億円 22億円 29億円
純利益 5.7億円 14億円 22億円
年間配当 8円 - 12円


【要因】

項目 内容
要因 半導体の微細化に対応する新規設備投資の増加
ベトナム生産工場の稼働率向上


ローツェの業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年 127億円 8.8億円 8.6億円 115億円 192億円 50%
2013年 141億円 10億円 4億円 101億円 182億円 45%
2012年 93億円 4.5億円 ▲1.4億円 81億円 155億円 43.6%
2011年 103億円 5.2億円 74億円 74億円 150億円 42.1%
2010年 109億円 10億円 6.1億円 75億円 155億円 41.7%