ユーロ圏19ヶ国の銀行破綻処理が2016年1月1日から一元化される。国ごとに異なっていた破綻処理を統一。債務危機時に迅速に問題銀行の破綻処理を実行する狙い。破綻処理は、欧州中央銀行(ECB)の代表と欧州委員会、問題銀行を抱える国の金融当局で構成される「欧州破綻処理委員会」の提案に基づいて、欧州委員会が決める。

また、破綻処理への公的資金の投入を避けるため、処理費用を賄うユーロ圏共通基金「欧州破綻処理基金」を設置。ユーロ圏内の銀行からの拠出金で、2016年から2023年までに550億ユーロ(約7兆2300億円)を積み立てる。積立が終了するまでは、ユーロ加盟国が必要な場合につなぎ融資を提供して財源を賄う。


ユーロ圏 銀行破綻処理を一元化

項目 内容
一元化 2016年1月1日
欧州破綻処理基金 550億ユーロ(約7兆2300億円)