ユニ・チャームは、2020年に売上高11.6兆円を目指している。2016年は9313億円を計画。毎年売上高を15%成長させながら、収益性と資本効率を高める。

  2016年 2020年
売上高 9313億円 1.6兆円
営業利益率 15% 15%
ROE 15% 15%


中東地域・インドを開拓へ 

ユニ・チャームは2018年度の中東地域。インドの営業利益を100億円規模と2015年度見通しの3倍水準に引き上げる。全体の営業利益に占める割合が約10%になる見通し。海外市場で主力の中国やインドネシアに加え、今後人口増加率が高い中東地域やインドに注力する。

投資では、2015年9月8日、2020年満期ユーロ建て転換社債(CB)で500億円を調達すると発表。300億円をサウジアラビアの合弁子会社取得に、200億円をインドの紙おむつ工場などの設備投資に充当する。

項目 2018年
中東地域・インド 営業利益 100億円規模
全体の営業利益に占める割合 10%

【中東地域】
サウジアラビアを拠点に中東地域への輸出を拡大。イラクやUAEに輸出を始めた。


【インド】
インドでは2009年にベビー用紙おむつの本格販売を開始。市場シェアは約30%。2016年の黒字化を目指している。パンツタイプの紙おむつの普及を促進。2015年5月に第2工場が稼働。第3工場の建設も計画している。

インドは人口約12億人。新興国の中でも紙おむつの普及率が低く、将来的に中国以上に成長する可能性がある市場としている。


ユニ・チャームの業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2015年(予) 7600億円 800億円 440億円 - - -
2014年 5536億円 655億円 327億円 4928億円 6991億円 60%
2013年 5994億円 679億円 382億円 4321億円 6204億円 60.3%
2012年 4957億円 650億円 431億円 3292億円 5350億円 54.2%
2011年 4283億円 483億円 269億円 2432億円 4724億円 45.1%