カイオム・バイオサイエンスは、2014年11月20日、公募増資などで最大22億円を調達すると発表した。調達した資金は抗体医療領域の技術獲得のための投資や研究拠点の設備投資、ライセンス獲得などに充当する。発行済み株式総数の8%に相当する新株を発行する。
カイオム・バイオサイエンスは「完全ヒトADLibシステム」を開発。完全ヒトADLibシステムとは、ニワトリ細胞をもとに作製された細胞株を、抗体遺伝子の組換えによって、特定の抗原を生産する細胞を作り上げる仕組み。理研開発の技術で、カイオム・バイオサイエンスが独占的な実施権を保有。現在、その完成度を高める段階にある。
カイオム・バイオサイエンスは、完全ヒトADLibシステムをハブとして、提携技術との組み合わせにより、従来にはなかった付加価値の高い抗体を提供する方針。
増資概要
項目 | 内容 |
払込期日 | 2014年12月8日~2014年12月11日 |
1単元株式数 | 100株 |
引受人 | SMBC日興證券 |
公募・売出 | 144万株 |
オーバーアロットメント | 21万6000株 |
発行価格 | 1296円 |
【調達資金使途】
投資額 | 項目 | 期間 |
2.3億円 | 抗体医療領域における技術獲得投資 | ~15年12月 |
1.6億円 | 国内研究拠点の設備投資 | |
4億円 | ライセンス獲得費用 | ~17年12月 |
4.6億円 | 感染症領域での研究費 | |
5.9億円 | リード候補抗体の物性・薬効試験 | |
2.5億円 | 海外の研究機関との共同研究費用 | |
1.3億円 | 次世代技術開発 |
業績推移
【連結】
(※2014年度は決算期変更により9ヶ月間の予測数値)
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2014年(予) | 2.7億円 | ▲9億円 | ▲8.9億円 | - | - | - |
2013年 | 4.3億円 | ▲7億円 | ▲7億円 | 45億円 | 50億円 | 89.8% |
【提出会社】
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2013年 | 4.1億円 | ▲6.9億円 | ▲7.4億円 | 45億円 | 48億円 | 93.2% |
2012年 | 3.2億円 | ▲4.2億円 | ▲4.2億円 | 10億円 | 12億円 | 76.3% |
2011年 | 6.3億円 | ▲0.4億円 | ▲0.4億円 | 10億円 | 12億円 | 82.6% |
2010年 | 4.6億円 | ▲2.3億円 | ▲1.8億円 | 5.9億円 | 8.7億円 | 67.7% |
2009年 | 3.8億円 | ▲2億円 | ▲1.6億円 | 3.2億円 | 8.6億円 | 37.3% |