菊池製作所のマッスルスーツ。マッスルスーツとは、腰痛対策や負担軽減を目的とした人の筋肉をアシストする装着型ロボット。これまでに介護現場や物流現場、工場内の諸作業などを対象にサンプルを出荷している。将来的には農業や土木建築での利用拡大も期待されている。

2015年1月にはマッスルスーツの量産ラインが稼動開始。2015年9月にはロボット販売を強化するため販売子会社を設立。2015年11月には電源など動力源の要らないマッスルスーツを開発。2016年春に試験販売を開始する。

また、菊池製作所は経済産業省のロボット介護事業や福島県の災害ロボット事業にも採択されている。


マッスルスーツ

【動力源の要らないマッスルスーツ】
菊池製作所や産業革新機構が出資するイノフィスは、電源など動力源の要らないマッスルスーツを開発した。最大25キロの荷物を持ち上げることができる。介護施設で高齢者を抱きかかえたり、物流倉庫で積み荷を移したりする重作業の補助として、2016年春に試験販売を開始する。


【マッスルスーツの量産】
2015年1月27日、南相馬市の工場でマッスルスーツの量産ラインを稼動させた。2015年春には新工場が稼動。販売量3000台を見込む。

項目 内容
量産 マッスルスーツ
用途 人の筋肉をアシストする装着型ロボット
量産開始 2015年1月27日
生産 2015年春に新工場稼動。販売量3000台を見込む


福岡県の災害対応ロボット産業集積支援事業 

福島県の「災害対応ロボット産業集積支援事業」の交付が決定。いずれも事業総額の3分の2が補助される。事業期間は2015年2月28日まで。各テーマは産学連携で行われる。
 

福島県の災害対応ロボットプロジェクト 事業費
災害対応4腕式極限作業ロボットの開発 1億4942万円
災害対応避難者アシストロボットの技術開発 1億800万円
災害対応完全自立郵船給電型重量級ヘリコプタの研究開発 1億5010万円


【災害対応4腕式極限作業ロボットの開発】
大型建設機械が入れないような複雑な地形や狭い災害現場で活躍できる小型の無人作業ロボットの開発。


【災害対応避難者アシストロボットの技術開発】
災害時に歩行に困難を持つ人や高齢者の歩行補助をさせ、生活を見守るロボット。


【災害対応完全自立有線給電型重量級ヘリコプタの研究開発】
有線給電型の重量級の完全自立マルチローターヘリコプタ。

 

 国土交通省は2015年度から造船作業用パワードスーツの開発に乗り出す。深刻化する造船現場の労働力不足を解消するには、女性や高齢者を技能工として活用するための職場の環境が必要と判断し、作業の負担軽減に役立つ補助機器を開発する。開発期間は2年の予定。
 

項目 期間
国土交通省 造船作業用パワードスーツの開発 2015年度~2017年度

 

業績 

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2015年(予) 64億円 1億円 1.3億円 - - -
2014年 58億円 0.2億円 2.7億円 65億円 92億円 70.6%
2013年 55億円 ▲0.5億円 1.5億円 56億円 79億円 71.2%
2012年 56億円 1.8億円 1.2億円 54億円 82億円 65.6%
2011年 62億円 5億円 1.9億円 51億円 75億円 68.9%
2010年 65億円 6.8億円 3.2億円 46億円 72億円 63.7%

 

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