CRI・ミドルウェアは、ハードウェアやOS、アプリケーションソフトウェアの中間に位置するソフトウェアであるミドルウェアの研究開発と許諾販売を行っている。ミドルウェアは実行されるアプリケーションの動作をスムーズにし、開発においてクオリティの向上や開発期間の短縮などの効果を生む。
主に、ゲームやアプリ開発事業者向けに製品を提供。ゲーム開発で要求される音や映像演出を実現する製品やゲームデータの圧縮やサーバー上のデータのダウンロードを可能にする。家庭用ゲームソフトを対象にした製品では、日本の主要ゲーム会社各社が使用している。
また、近年、音声や映像技術が家電やヘルスケア機器、カーエレクトロニクスなどに組み入れ。音声や映像のガイダンス、ナビゲーション需要が高まっている。CRI・ミドルウェアは家電の限られた性能のCPU向けに負担の軽い音声・映像圧縮技術を提供。医療・ヘルスケア分野では営業ツールを開発。ライブ中継や動画配信などで需要が高まるネットワークを活用した映像配信分野にも事業展開を進めている。
新規上場概要
上場予定日 | 2014年11月27日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | エイチ・エス証券 |
公募・売出 | 27万6000株 |
オーバーアロットメント | 4万株 |
仮条件決定 | 2014年11月5日 |
ブック・ビルディング期間 | 2014年11月7日~2014年11月13日 |
公開価格決定日 | 2014年11月14日 |
【調達資金使途】
ミドルウェア関連の新技術の研究、既存製品の改良・アップデートのための研究開発費や人材の獲得、広告宣伝費に充当する。 【主要株主】 セガサミーホールディングスの持分法適用会社だが、上場時にセガが株式を売り出し。持株比率が20%以下となることで、セガサミーホールディングスの持分法適用会社から外れる予定。
株主 | 保有割合 |
セガ | 27.9%→20%未満 |
【新株予約権】
項目 | 内容 |
潜在株式数 | 14.9% |
業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2013年 | 9.8億円 | 0.8億円 | 0.5億円 | 8.2億円 | 10億円 | 78.9% |
2012年 | 10億円 | 0.09億円 | 0.006億円 | 7.7億円 | 9.4億円 | 81.9% |
2011年 | 10億円 | 1.7億円 | 0.9億円 | 7.8億円 | 10億円 | 74.7% |
2010年 | 7.5億円 | 0.4億円 | 0.2億円 | 6.8億円 | 8.5億円 | 80.7% |
2009年 | 8.2億円 | 0.8億円 | 0.2億円 | 6.6億円 | 8.7億円 | 75.2% |
経営戦略
音声・映像技術が、様々なエンターテイメントやビジネス分野に導入され始めている。ゲーム向けや遊技機向け音声・映像技術の蓄積を生かし、その技術を最大限に活かせるビジネスモデルの確立を急ぐ。