世界保健機関(WHO)は、2014年10月21日、エボラ出血熱について、回復した患者の血清を治療に使う態勢をリベリアで整備すると発表した。数週間以内に行われるもよう。

エボラ出血熱から回復した人の血液に含まれる抗体を輸出などで別の患者に注入すれば、理論上ウイルスに対する免疫を強めることができる。感染者の増加に伴い回復した人も増加。抗体を持つ血液は米国やスペインで治療に使われており、西アフリカでも本格導入する。

また、英グラクソ・スミスクラインやカナダ公衆衛生庁が開発したワクチンは2015年1月の利用開始を目指し、10月中にも臨床試験を拡大する。ワクチン治療は米国などで少人数を対象に行われてきたが、効果と安全性を確認できるデータを得られるよう規模を拡大する。