英ヘッジファンド大手マン・グループは、2013年6月5日、日経平均株価の乱高下や世界的な株価下落などから、主力ファンドの運用資産が5月月間で8.7%減少した。6月3日までの1週間で6.1%減少している。 マン・グループは、株式や債券、商品など世界の先物をコンピュータープログラムで売買する商品投資顧問(CTA)と呼ばれるファンドの大手。主力商品の運用資産は163億ドル(約1兆6000億円)に上る。 CTAはトレンドフォローと呼ばれ、相場の動きに追随する特徴がある。マン・グループも昨年以来、日本株の先物の持ち高を増やし、債券の持ち高も膨らんでいたもよう。 米国に金融緩和が縮小に向かうとの観測が浮上し、世界的に株価が下落。米国債など債券利回りも上昇し、損失が膨らんだ。