不動産サービス大手JLLの推計では、1フロア1000平方メートル以上の大型ビルは、都心5区で2019年に合計約41万平方メートル、2020年には約66万平方メートルの完成が見込まれるという。過去10年間の平均である約32万平方メートルを上回る。2020年には三井不動産の「OH-1計画」や森トラストの「東京ワールドゲート」など1フロアが3000平方メートルを超す規模のビルも完成する予定。

現在の空室率は2%以下と需給均衡の目安とされる5%を大幅に下回る水準。大幅な供給があるものの、空室率の上昇は限定的との見方が優勢。

また、2021年に完成する大型ビルは計約18万平方メートル。2022年は約17万平方メートルと落ち着く見込み。

一方、東京都によると、都区部のオフィス労働者数は2020年以降の減少が予測されている。