豊田自動織機は2017年1月3日、約290億円で物流倉庫の設計・施工などを手掛ける米バスティアン社の全株式を取得すると発表。4月にも連結子会社にする。バスティアン社は倉庫などの設計や機器調達、施工などを一括して請け負う物流システムインテグレーターで、同事業分野では北米で4%のシェアを持つ。今後、北米のEC市場の規模は14年に53兆円だったのが、18年には1.5倍の79兆円ほどまで拡大する見込みで、豊田織機は買収によりこの成長市場に本格参入する。
豊田織機の17年3月期の売上高は2兆2000億円の見通しで、このうちトヨタから受託生産する自動車やエンジンなどが約1兆1000億円、フォークリフトなど産業車両が約9500億円を占める。物流ソリューション事業を北米で本格展開することで、フォークリフトなどに次ぐ主力事業に育てる狙い。
豊田織機 米社買収で物流ソリューション事業育成へ
項目 | 内容 |
買収金額 | 290億円 |
対象 | 米バスティアン社の全株式 |
取得時期 | 2017年4月 |