ビーアールホールディングスは、2016年8月19日、公募増資などで約11億円を調達すると発表した。調達資金は、6.7億円を高速道路の橋梁・トンネルなどの維持補修・補強工事の増加に対応するための設備投資に、残額を借入金の返済に充当する。発行済み株式総数は約15.1％増える見通し。

ビーアールホールディングスは、橋りょうの建設が中核事業。近年では過去に建設された橋りょう・トンネルなどの構造物が老朽化しており、今後はその維持補修・補強事業が増加する見通し。高速道路会社による「高速道路リニューアルプロジェクト」が2015年度からスタート。総事業費は15年間で約3兆円。このうち約60％(約1.75兆円)は、床版や桁の取り替えなど橋りょうの老朽化対策に充てられる。


増資概要

項目 内容
払込期日 2016年9月6日～2016年9月9日
1単元株式数 100株
主幹事 野村證券
公募・売出 261万株
オーバーアロットメント 39万株
発行価格決定日 2016年8月30日～2016年9月2日
発行済み株式総数増加率 15.1％


調達資金使途

充当額 充当先 期限
6.7億円 PC床版製造ラインの増設 2018年3月
柱・梁・床版などの製造ラインの増設
枕木製造用型枠の更新
残額 借入金の返済 2017年3月


ビーアールホールディングス

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2016年(予) 230億円 8億円 5.8億円 - - -
2015年 208億円 4.5億円 4.7億円 26億円 147億円 17.7％
2014年 206億円 7.6億円 4.6億円 22億円 136億円 16.4％
2013年 199億円 6億円 4.5億円 17億円 137億円 12.3％
2012年 191億円 3.5億円 2.6億円 13億円 136億円 9.5％