アジア開発銀行(ADB)は、2016年3月30日、2016年のアジア地域のGDP成長率を5.7%と発表した。欧米や日本など先進国の景気回復の遅れや、中国経済の変調が影響する。
中国は、輸出主導から内需主導へ経済構造を変革中で、輸出が減少する。インドは、モディ政権による構造改革が対内投資を引き付け。インフラ整備などの公共事業で成長する。インドネシアは、政府による財政出動が景気を下支え。フィリピンは、内需が堅調に推移するとしている。
ADB 2016年のアジア地域のGDP成長率
2015年 | 2016年 | |
アジア45カ国・地域 | 5.9% | 5.7% |
中国 | 6.9% | 6.5% |
香港 | 2.4% | 2.1% |
韓国 | 2.6% | 2.6% |
台湾 | 0.7% | 1.6% |
インド | 7.6% | 7.4% |
インドネシア | 4.8% | 5.2% |
マレーシア | 5% | 4.2% |
フィリピン | 5.8% | 6% |
タイ | 2.8% | 3% |
ベトナム | 6.7% | 6.7% |